吉本ばななって、
そりゃ有名人だけど、 初めて手に取った。 ラジオで本の紹介をしていて、 ちょうど彼女の「とかげ」っていう小説の続編が出るっていうのを聞いた翌日、 図書館に行ったときに目についた、その「とかげ」。 これは短編集で、 「大川端奇譚」もその中のひとつだ。 ラジオのこともあったのだが、 最近吉村明にはまっていて, 「よ」の本棚をうろうろしていたら、 ていうのもある。 恋愛小説化としては第一線という評価の高い彼女だけど、 私みたいな中年オヤジが読んだところで、 なんだか雲の中を散歩しているようにつかみどころがない作品ばかり。 でも本の最後に見たこのタイトルに ちとひかれた。 「川」だからね。 主人公の女は恋人の男が住む部屋を訪ねる。 その部屋は川べりにあった。 というより 「川がこの部屋の中心」(P127) なのだ。 男が川沿いを選んだ理由は書かれていないが、 女はこの部屋をいたく気に入る。 その理由は後で明らかになるのではあるが、 それを別にしても、 川沿いというロケーション、 そして部屋の中にまで川がもたらす空気感を、 この短編では少ない行数でうまく表していると思う。 「彼と窓と川。私を許すものたち」(P129) か。
by waterways
| 2006-10-24 19:41
| 雑誌&本
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