無意味な遺産、琵琶湖疎水 その1

 日本における水の歴史的偉業は、東が先に紹介した利根運河であれば西は琵琶湖疎水である。疎水とは運河のことなのだが、日本海から琵琶湖を経由して京都にまで航行を可能にしようとした一大プロジェクトなのだ。その一部は「インクライン」という形で船をエレベーターのように上下させるシステムを導入しており、京都の南禅寺を訪ねたことがある人であればその無残な姿(写真)を見たことがあるかもしれない。もっとも今は桜の名所といったほうがいいのか。いや、南禅寺といえば水路閣(アクアダクト)のほうが有名で、インクラインにまで足を運ぶ人、運んでもまったく気がつかない人のほうが多数派だろう。
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 なぜこれだけの土木遺産が放置されているのか? もちろん日本特有の歴史的バックグラウンドもあることは確かだが、それにはこの疎水を管理する京都市水道局が抱える病的な事情を見過ごすわけには行かない。
 運河を愛する者にとって日本の恥でもある琵琶湖疎水。その現状をこれからレポートしていく。
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by waterways | 2005-03-30 20:27 | 川担当行政の愚のグ
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